

株主・投資家の皆様には、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
2009年3月期の経営環境は、上半期の原油・原材料価格の高騰に加え、下半期には未曾有の世界的経済危機による急速な景気後退も影響し、大変厳しいものとなりました。
然しながらそうしたなか、当社グループは、メーカーの原点である「技術力の向上」と「顧客満足の実現」に立ち返り、顧客に支持される強いブランドづくりを目指した「開発投資」に注力してまいりました。具体的には、従来に比べ大幅に少ない水量で消火可能なCAFS(Compressed Air Foam System(泡圧縮吐出装置))や、Gull-Wingの斬新なデザインを採用した多機能型消防車REDSEAGULLなどの高付加価値商品を市場へ投入し、その成果は、マーケットシェアの拡大というかたちで着実に表れております。
また、「開発投資」に加えて、将来の成長に向けた「設備投資」、「事業投資」ならびに「事業構造改革」を積極的に推進してまいりました。具体的には、2008年4月に、主力の消防車両事業の生産性向上を目的として、大阪府下に点在した生産拠点を兵庫県三田市に建設した新工場へ移転・集約いたしました。また、近年激化する国内外での競争に勝ち残り、各事業の収益を更に向上していくには、これまで以上にスピーディー、且つ大胆な意思決定による機動的な経営を行うことが不可欠であるとの認識のもと、同年10月をもって持株会社制へ移行し、高い収益力とともに、成長性溢れる企業グループへの変革を目指しております。更に11月には、消火器、消火設備を中心とした防災事業を消防車両事業に次ぐ第2の柱へと成長させるべく、当社グループが販売する消火器の生産委託契約先でもある宮田工業株式会社の普通株式に対して公開買付けを実施し、同社を当社グループの一員に迎えることとなりました。これらの結果、売上高は前期比10,347百万円増加し56,704百万円(22.3%増)と大幅な増収となりました。また、利益につきましても、原材料価格高騰等の影響が大きかったものの、経常利益は前期比129百万円増加し2,783百万円(4.9%増)、当期純利益は前期比52百万円増加し1,119百万円(5.0%増)となりました。
2010年3月期は、主力の消防車両事業において、補正予算による需要の拡大も予想されてはおりますが、その他の事業につきましては、景気後退による影響は避け難く、引き続き予断を許さない経営環境にあります。従いまして、当社グループと致しましては、これまでも海外市場での収益向上が重要な施策の一つと位置付け、中国の消防車両トップメーカーへの出資や、2008年5月に工場を本格稼動させたベトナムにおける合弁会社の設立、欧州メーカーとのアライアンスなど、海外市場の多様な顧客ニーズに応えられる生産、販売、アフターサービス体制の構築と商品ラインナップの拡充を着実に進めてまいりましたが、今後もより一層、アジア、中東市場を中心とした海外市場での圧倒的プレゼンスを獲得するための施策を推し進めてまいります。
また、事業拡大は、海外市場のみならず国内市場におきましても、今後更にその重要性を増すものと認識しており、既存事業とのシナジー効果、補完効果が期待できる企業、更には当社グループの事業ポートフォリオ拡充に資する企業への投資を、今後もより活発に展開することで、更なる飛躍を目指します。
株主の皆様への利益還元としましては、皆様の日頃のご支援にお応えするため、2009年3月期は、年間10円の配当を実施いたしました。今後も安定配当に加え、連結純利益の状況に応じて配当額の向上を進め、積極的な利益還元を行なってまいりますとともに、将来の企業価値増大のための既存コア事業、新規事業の開拓などへ積極的に投資し、一層の株主価値向上に繋げる所存でございます。
株主・投資家の皆様におかれましては、何卒一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
以上